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心電図のリズム異常について

前回本年1月に「心電図では何が分かるのか 」と題しまして記載いたしました。今回は心電図のリズム異常について記載したいと思います。

 心臓は本来、規則正しく一定のリズムで動く臓器であるが、一度調子を崩すとリズムが異常に遅くなったり、異常に早くなったりする。余りにもリズムが早すぎたり、遅すぎたりした場合は、意識消失などを起こす事があり大変危険である。これは脳に行く血液量が減少した為で、何らかの治療が早期に行なわれます。

 リズム異常心電図は除脈タイプと頻脈タイプに分けられ、除脈タイプは心拍数が極端に少なくなり、血液の循環が非常に悪くなる。洞機能不全(図1)や房室ブロック(図2・図3)がこのタイプに当てはまる。

 図 1 洞機能不全症候群
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 図 2 Ⅱ度房室ブロック(Mobitz Type)
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 図 3 Ⅲ度房室ブロック
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 治療法としては、第1にペースメーカー植え込み術。第2に薬物療法となる。

 頻脈タイプは、心臓が突然早く収縮や拡張を繰り返し血流が得られない状態(空回り)で、心室性頻拍(図4)や心室細動(図5)などが含まれる。治療法は心臓マッサージや除細動や薬物療法など。

 図 4 心室性頻拍
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 図 5 心室細動
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 症状としては様々で、動悸・めまい・失神・痙攣・ショックなどが認めらます。何れにしても早期に治療する事が肝心であり、我慢せずに受診する事をお勧めいたします。(生)

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